ヤングケアラーの早期発見と支援について

 平素は協会の活動にご理解ご協力をいただき、誠にありがとうございます。

 さて、標題の件につきまして、6月5日(土)の全国医療ソーシャルワーカー協会会長会で議題にあがりました。

 厚生労働省の「ヤングケアラーの支援に向けた、福祉、介護、医療、教育の連携プロジェクトチーム」が先般5月17日付けで報告書を公表しています。
   https://www.mhlw.go.jp/content/000780549.pdf

 報告書のとりまとめに至る会議の中で、ケアマネジャーや 医療ソーシャルワーカーなどの専門職のアウトリーチ型の取組みを進める旨の発言が、厚生労働省よりなされています。

 また、報告書の中では、「ヤングケアラーがケアをする家族に対しては、すでに医療、介護、福祉等の機関や介護支援専門員、相談支援専門員等専門職の関わりがあることも一定数あるが、そのなかには、ケアを要する家族と同居する子どもは、中高生であっても福祉機関や専門職から「介護力」と見られてしまい、しかも大人の介護者と同等に扱われているため、ヤングケアラーによる介護がなされることを前提とした福祉サービス等の利用調整等が行われるケースがある」との指摘を受けています。

 孤立や孤独が社会的に大きな問題になっておりますが、ヤングケアラーは、様々な制度や支援活動が届きにくい実態があります。

 患者さんや利用者さんへの支援に関しては、ヤングケアラーがキーパーソンや介護者である場合は、介護事業者や行政機関の他、学校や地域の児童委員などとも積極的に連携し、前向きに生活が継続できるよう支援していただきますよう、何卒よろしくお願いいたします。